世界最大のインターネット通販であるアマゾンですが、ここでは「アマゾンの社名の由来と歴史」を紹介します。

アマゾンの由来

今となってはアマゾンはインターネット通販業界において世界共通語となりましたが、創業当時はどのような経緯を経て社名「アマゾン」になったのでしょうか?

アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスは、最初「アマゾン」という社名にしようとは思っていませんでした。彼は「Cadabra.com」という社名で商号登録しようとしたそうです。この社名は魔除けの呪文であるアブラカタブラが由来となっています。

 

しかしジェフ・ベゾスは弁護士と話をしている時に考えが変わり、社名を考え直そうと判断しました。その時にアルフファベットの「A」を頭文字にしようと考えたのです。

ネット検索や電話帳、社名一覧などで一番最初にくるのは「A」なので、彼はそれを意識しました。そして辞書を片手に「A」から始まるワードを調べて、現在の「アマゾン」という社名に決まりました。

アマゾン川は南アメリカを流れる世界最大の流域面積を持つ河川です。世界一長いナイル川ではなく、たくさんの商品を取り扱っているイメージが持てるアマゾンを選びました。

またアマゾン川の流域面積は他の大きな河川よりも10倍以上大きく、当時世界一を目指すというステートメントにぴったり合ったということもあります。

 

社名のロゴを注意深く見てみると「A」から「Z」へ丸みを帯びた矢印があります。これはアマゾンが様々な商品を扱っているというメッセージにもなっています。

そして、その丸みを帯びた矢印が微笑んでいる顔の口に見えることから、お客様が買い物に満足している様子が感じ取れます。

 

アマゾンの歴史

創業当初のアマゾンはどのような企業だったのでしょうか?

1994年、創業者であるジェフ・ベゾスは当時「D.E. Shaw」という会社の副社長を務めていました。しかしインターネットの可能性を信じて、その会社と地位を捨ててまで独立を決意しました。

インターネットでモノを売るということを始めるために、まずはどのジャンルが良いのかを思考錯誤した末、書籍を販売することを決断しました。

そしてアマゾン設立から間も無くして、なんとアメリカだけでなく40以上の国にも本をネット通販することに成功したのです。

 

時期的にみると、1995年の春にはアマゾンのウェブサイトが完成し、販売テストを開始したとあります。そしてアマゾンの正式サービスが開始されたのが1995年7月16日です。

1997年5月にはナスダックに上場し、初値は1株18ドルをつけました。そしてインターネットバブルと共にその株価は1998年5月には一時105ドルになったのです。

アマゾンはまさに「時の企業」として創業から急成長を遂げることに成長しました。