ネット通販の歴史
インターネット通販はいつから始まったのでしょうか?
通信販売自体はカタログや雑誌、ラジオなどの電場媒体を介して行われていましたが、インターネットが誕生した頃は通販業界にどのような動きがあったのかをまとめてみました。
日本でネットが普及した1990年代から歴史を紐解いていきたいと思います。
年表で振り返るネット通販
【1992年】
インターネットサービスプロバイダであるISPが日本で初めてサービススタートしました。
【1993年】
日本初のネット通販はDEODEO(デオデオ/家電量販店)が洋書をインターネットを通じて販売したという説があります。
世界初、画像とテキストを同一ブラウザー内で表示できる「NCSA Mosaic」がサービススタートしました。
【1994年】
ダイヤルアップIP接続がサービススタートしました。
エーデルワイスファームがインターネットを通じて商品販売したこと、そしてその事をNHKが取材したという記録が残っています。
讃岐のうどん本陣山田屋がインターネット通販を始めました。
【1995年】
アメリカでYahoo!が設立されました。
アメリカでAmazon.comがサービススタートしました。
日本でソフマップがインターネット通販に参入しました。
「Windows95」発売されて「InternetExplorer 1.0」公開されました。
携帯テレフォンサービスPHSがサービススタートしました。
1990年代前半から1995年にかけてインターネットが誕生し、少しづつ企業や一般家庭に浸透していきました。当時はNTTの電話回線を活用したダイアルアップ接続だったため、回線速度は遅くページの読み込みに非常に時間がかかっていました。
【1996年】
ヤフーのディレクトリ型キーワード検索サービスがスタートしました。
エム・ディー・エム(現:楽天)がショッピングモールの「楽天市場」をスタートしました。
BIGLOBEがポータルサイトとしてサービススタートしました。
【1997年】
楽天が「楽天スーパーオークション」をスタートしました。
グーグル(Google)がサービススタートしました。
ノジマ、カゴメ、味の素、小林製薬、ヨドバシカメラなどといった企業がインターネット通販に参入しました。
【1998年】
アメリカのAmazon.comが日本進出(アマゾンジャパン株式会社が設立)しました。
「Windows 98」がリリースされました。
佐川急便の宅配事業がスタートして、通販の配送インフラが整っていきました。
【1999年】
ADSLが登場し、徐々にインターネット通信速度も改善されていきました。
ドコモの携帯電話のインターネット接続サービス「iモード」がスタートしました。
アップル社の「AirMac」がリリースされました。
1990年代後半は激動の時代で変化が激しく、インターネット通販も爆発的に普及しました。問題であったネット通信速度も「ADSL」や「光回線」の登場により改善されていきました。
まとめ
今回はインターネット通販の歴史の中でも初期にあたる1990年代にフォーカスしてみました。1995年にアメリカにおいてヤフーとアマゾンがサービスをスタートし、その後日本にも普及していったという経緯が見て取れます。
日本でもいち早くネット通販を取り入れた企業があったことは驚きでしたが、1990年代後半にネット回線が徐々に改善されていき、ネット通販が生活者にとっても便利になっていった時代であることには間違いないでしょう。